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アイデンティティーが一瞬で伝わるサイト設計を実現。青森県立美術館

1 August 2022

青森県立美術館のWebサイトリニューアルにて、プランニングとデザイン、構築面の制作を行いました。

これまで、青森の豊かな芸術風土や、隣接する世界文化遺産・三内丸山遺跡に象徴される縄文のエネルギーを「芸術創造の源泉」ととらえ、多様性に富んだ芸術の魅力を発信してきた青森県立美術館。シンボルマークや、ロゴタイプ、館内で使用されているオリジナルフォントといった、総合的なビジュアルイメージを設計する「ヴィジュアル・アイデンティティー(以下、VI)」を、アートディレクターの菊地敦己さんが手がけ、唯一無二の存在感を発揮しています。

しかし、Webサイトの設計上、これらの「青森県立美術館らしさ」が伝えきれていないという課題がありました。そこで、ターゲットである、アートファンや県内の利用者だけでなく、県外からの旅行者などにも、「しっかりと構築された、青森県立美術館の世界観を十分に味わえるサイトにしたい」という思いから、このプロジェクトはスタートしています。

今回のリニューアルでキーとなったのは、UI・UXの設計です。まず、サイト設計やデザインの方向性を定めるために、菊地さんとCINRA, Inc.のプロジェクトメンバーでワークショップを実施。菊地さんがつくり上げたVIを活かしたまま、必要な情報や見せたいコンテンツをどのようにサイト内へ落とし込むのか、全員でアイデアを出し合いました。

また、プロジェクトに携わっている、青森県立美術館、菊地さん、CINRA, Inc.それぞれが、同じ目的のもとゴールに向かえるよう、旗となるリニューアル方針を、「社会視点」「美術視点」「来場者視点」の三つの視点からあらためて整理しました。

1.美術館の魅力・価値をわかりやすく
文化資源、観光資源としての価値や存在感を伝え、ユーザーに「行ってみたい」と思わせるために、情報を整理してデザインに落とし込む。

2.ユーザー体験に基づいた設計
サイト来訪者が、欲しい情報にアクセスしやすいようなナビゲーションの分類、コンテンツの導線を設計する。

3.情報発信しやすいシステム構造
サイト運用のハードルが上がらないよう、スムーズな更新作業ができる設計に。

これらの方針をもとに、デザイン面では、あえてトップにビジュアルを置かず、菊地さんによるオリジナルフォントを用いた、メインナビゲーションを配置。施設の広大さを想起させる余白を活かしたデザインで、インパクトを与えつつも、美術館の世界観・空気感を一瞬で伝え、ユーザーが知りたい情報へアクセスしやすい設計となっています。

また、サイト内に表示する作品の画像は、画角を固定しないデザインに。魅力的な建築や、豊富なコレクションといった、青森県立美術館ならではのアイデンティティーを、臨場感を保ったまま届けられるよう仕上げています。

UI・UXにこだわることにより、回遊を促しながら美術への関心を広げ、おのずと美術館の情報が得られるようなデザイン設計に仕立て、アートファンのみならず、他県からの観光客にも「行ってみたい」と思ってもらえるようなサイトを目指しました。

青森県立美術館のみなさまからは、「一見シンプルだが、機能的かつ、オリジナルフォントの存在感が際立っており、美術館の魅力や世界観がより伝わるサイトになりました」というお声をいただいております。

Credit

CLIENT:青森県立美術館
ACCOUNT PLANNER:田中健一
CONCEPT PLANNING:宮崎慎也
PROJECT MANAGER:佐藤彩水
UX DESIGNER:梅原隆太郎
DESIGNER:篠澤隆文
ENGINEER:横川梨乃
Special Thanks:新井有紀菜 / 木口由加里*
ART DIRECTOR:株式会社菊地敦己事務所*
ENGINEER:SNIPE Inc.* / 株式会社ビヨンド*
* 社外

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