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インバウンドは現地目線がポイント。CINRAが台湾向けプロジェクトで得た気づき

1 April 2020

「国や文化を超えた交流により、人に新たな変化をもたらす」をミッションに、インバウンド・アウトバウンドマーケティングやツーリズム施策、アジア11都市を中心に展開するシティガイド「HereNow」の運営を手掛けるCINRAのインターナショナルカンパニー。

アジアからヨーロッパまで、さまざまな異文化コミュニケーションに関するプロジェクトを手掛けていますが、そのなかでも特徴的なのが「台湾」に関する仕事の数々。チームメンバーには、東京に2名、台北に1名の台湾人スタッフがいるため、現地と日本を密接につなぎながら、スピーディーにプロジェクトを進行できるのが強みです。

もともと人々や文化の行き来が多い台湾と日本ですが、実際にプロジェクトをお手伝いさせていただくと、やはりさまざまな文化や考え方の違い、ローカライズの重要性に気付かされます。

そこで、今回はCINRAが実施した台湾に関するプロジェクトを、それらで得られた気づきやノウハウとともにご紹介いたします。

テキスト:井手聡太(International Company)

「東京の日常」が台湾の若者に人気の理由とは?

アジア11都市を中心に展開するシティガイド「HereNow」は、日本語・英語・中国語(繁体字)・韓国語・タイ語の5言語で展開するマルチリンガルウェブメディア。

東京、シンガポール、ソウル、バンコク、香港などの都市で展開しているほか、台湾では「台北」「高雄」の二都市で展開しています。

HereNow台北

HereNow高雄

社内に台湾人のクリエイティブプランナーや編集者がいることもあって、「台北」「高雄」の記事が充実しており、読者にも人気ですが、さらに最近多く読まれているのが「HereNow東京」(繁体字版)の記事。

じつは「HereNow東京」(繁体字版)の中心読者層である台湾の若い人たちは、日本の文化や流行に強い関心を持っているのです。

たとえば、以下は「東京で働く台湾人の若者」が暮らす街の様子、日々の生活、お気に入りのスポットを紹介した記事。

日本在住台湾人特集(一起回家!探一探台灣藝文工作者在東京生活的形狀)前編

海外に向けて日本の情報を紹介する際、私たち日本人はいかにも「ジャパン」な文化や観光地を紹介しがちですが、じつはこういったなにげない日々の暮らしや街の風景も、海外の人にとってはリアルで共感を呼ぶコンテンツになるようです。

同じ台湾人のゲストが感じた「等身大の日本」の魅力を、読者は「自分ごと」として捉え、親近感を持ってくれました。

また、この記事が注目された背景には、日本人よりも働き方に対する価値観が多様で、意識が高いといわれる台湾人の「海外で働く」ことへの関心も現れているのでは、と弊社の台湾人スタッフは分析しています。

日本在住台湾人特集(一起回家!探一探台灣藝文工作者在東京生活的形狀)後編

このような人気記事は、読者に近い視点を持っている台湾人の編集者が企画することで生まれます。

おかげさまで両国にスタッフが常駐する「HereNow」ならではの異文化横断コンテンツとなりました。読者以外にもいくつか台湾のメディアからポジティブな反応をいただいています。

■Information

HereNow
https://www.herenow.city/
HereNow東京(繁体字版)その他の人気記事
從昭和到令和 跨越時代的新宿原生店家5選 https://www.herenow.city/zh-tw/tokyo/article/shinjuku-old-spots/
媚 YOBI 帶路・東京豪德寺景點4選──在城市喧囂街景之外的風貌
https://www.herenow.city/zh-tw/tokyo/article/yobi-x-gotokuji/
在喫茶店遇見命運般的瞬間──《喫茶萬歲》作者 Hally Chen 與東京人氣模特小谷實由對談喫茶魅力 https://www.herenow.city/zh-tw/tokyo/article/kissaten/

茨城県土浦市「サイクルツーリズム」のインバウンドイベントを台湾で開催!

インターナショナルカンパニーでは、ウェブサイトやオウンドメディア制作だけでなく、イベントの企画、制作、運営も手掛けています。

『騎著單車 用速度感受日本土浦的風(和訳:土浦の風を感じて、自転車に乗って)』は、2018年にリニューアルした日本最大級のサイクリング拠点「PLAYatre TSUCHIURA」(茨城県土浦市)のインバウンドプロモーションイベント。2019年11月に台北の「台湾微風南山アトレ」で開催させていただきました。

『騎著單車 用速度感受日本土浦的風』

国境を超えたインバウンド・アウトバウンド施策においてデジタルマーケティングは重要な手段ですが、いっぽうでリアルなコミュニケーションによる体験型コンテンツの需要も高まっています。また一般的に台湾人は、日本人よりもイベントの参加やSNSの発信に積極的だといわれています。

同イベントでは、著名人によるトークセッションや、台湾の若手ブランド・クリエイターたちによる「旅にまつわるグッズ」のブースを展開。

さらに「自転車のあるライフスタイル」を提案する日本の人気自転車ブランド「tokyobike」と連携した試乗会や、台北サイクリングツアーも実施しました。

Instagramを活用したSNSキャンペーン、台湾メディアへのPRなどの施策を同時多発的に行うことで、サイクリスト層だけではなく訪日関心層も多数訪れ、活気あふれるイベントとなりました。

■Information
「PLAYatre TSUCHIURA」プロモーションイベント『騎著單車 用速度感受日本土浦的風』

実施期間:2019年11月8日〜11月11日(5日間)
会場:台湾微風南山(台北)
来場者数:約26,000人(5日間)
実施内容:統括企画 / 全体装飾 / 販売催事(4店舗出店) / 集客イベント(ワークショップ・トークイベント) / キャンペーン施策(インスタキャンペーン) / イベントPR業務対応(対メディアPR・掲載対応) / メディアPR施策(秋刀魚WEBタイアップ記事2本作成・小冊子作成)

その他のイベント実施事例
『2019粉樂町 Very Fun Park』

http://www.fubonart.org.tw/event/special/243

『TAIWAN PLUS』

https://taiwan-plus.jp/

日本文化を台湾に紹介するメディア「秋刀魚」と資本提携

CINRAは、日本の文化を紹介する台湾のカルチャー雑誌『秋刀魚』を発行する黒潮文化有限公司と2018年に資本業務提携を行いました。

『秋刀魚』は「文青」と呼ばれる、流行に対して感度の高い台湾人の若者たちから支持されている雑誌。

『代官山 蔦谷書店』がモデルにしたといわれる台湾の大型複合セレクトショップ『誠品書店』など、おしゃれな若者が集うブックストアには必ずといっていいほど『秋刀魚』が置かれており、この雑誌のブランド力の高さを物語っています。

そんな『秋刀魚』とCINRAインターナショナルカンパニーが連携することで、台湾のカルチャー雑誌とデジタルを横断したマーケティング施策が可能になりました。

たとえば、岩手県の訪日外国人観光客向けウェブサイト『VISIT IWATE』をCINRAで制作させていただいた際には、『秋刀魚』の編集チームが岩手を取材し、台湾人の視点からコンテンツを制作。

次号の『秋刀魚』に岩手のガイドブックを同封することで、台湾の若者に岩手県の情報をダイレクトに届けることができました。

■Information

岩手県観光サイト制作・プロモーション

https://visitiwate.com/

その他の『秋刀魚』とのコラボレーション施策
台湾高雄市観光サイト制作・プロモーションサイト・動画制作

https://taiwantakao.jp https://www.youtube.com/watch?v=3ijklJ27m14

他の国の人々とのコミュニケーションは、話すだけでも学びだらけ

今回ご紹介した以外にも、インターナショナルカンパニーでは、日本と台湾をつなぎ、お互いの魅力を紹介するイベントを開催しています。

ウェブサイトやメディアから得られる情報だけでなく、こういったイベントで出会えるローカルな人々や、台湾人スタッフとの日々のやりとりを通して、私自身、新しい気づきになることが多く、国境を越えた仕事はいつも楽しく感じています。

たとえば台湾の20代の若者は、こちらの想像以上に日本の文化を理解しています。 イベントで出会った台湾人の若者に「日本のラーメンはどれも濃くて塩辛い。AFURI(東京を中心に展開する人気チェーン店)の塩ラーメンくらいがちょうどいい」と言われたときは、日本人と話しているような錯覚に陥りました。

日本に対しての情報感度が高い台湾人に向けては、台湾人向けのコンテンツだけでなく、日本のなかでもこれから流行しそうな情報をいち早くキャッチして届けることが重要だと感じています。

また、さまざまな国の人々が交流するイベントでは、ダンスや音楽などの、言語に頼らなくても楽しめるコンテンツがあると良いと思います。こういったフィジカルなコンテンツを共有することで、違う国の人々の距離がより近くなるのです。

ぜひ弊社Facebookページをフォローしていただき、イベント情報をキャッチ、またはコンタクトをいただければ幸いです。今後もCINRAのインターナショナルカンパニーをよろしくお願いします。

株式会社CINRA Facebookページ https://www.facebook.com/cinrainc/

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