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CINRAメディアが20周年を迎えました

22 February 2023

カルチャーを起点に社会課題と向き合う「CINRA」は、2003 年2月23日に「CINRA.NET」として立ち上がりました。CINRA, Inc.の歴史とともに歩んできた自社メディアが無事に20年目を迎えることができたのも、読者の方々、イベントにお越しいただいた方々、クライアントのみなさま、ライター・フォトグラファーなどのパートナーさん、CINRA, Inc.のメンバーなどなど……数えきれない人たちのおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。これからもクリエイティブな意思に耳を澄ませ、他者を知るきっかけをつくるメディアカンパニーとして邁進していきます。  

【代表、取締役からのメッセージ】

CINRA, Inc.を代表して、メディア創立者のひとりであり代表取締役の杉浦太一、約15年にわたりCINRAの編集長を務めた取締役の柏井万作、そして立ち上げ当初にコンテンツ制作に携わり、現在は取締役の加藤修吾が当時を振り返ります。  

杉浦太一

20年前の2月23日の夜、「ホームページのつくりかた」的な本を片手に、つくったデータをアップロードしました。ブラウザに「cinra.net」とURLをタイプすると、少し崩れたWebサイトが表示されました。他の人が見に来る前に、何度もリロードして、アクセスカウンターの数字を増やしました。それが私の、CINRAのDay 1です。それから長年のあいだ、柏井が編集長として率いたこのメディアは、いまに至るまで本当に多くの素晴らしい人々に支えられ、日本のカルチャーシーンのなかで存続してきました。20年がむしゃらに走り続けてきた結果、あの夜からはずいぶん遠くに来たような気もします。一方で、理想とする社会や文化をつくることにどれだけ関与できたかと言えば、けして十分とは思えません。これからも、芸術文化を愛する仲間とともに、「クリエイティブな意思を他者に届ける」をコンセプトに多くの人をインスパイアするメディアであれたらと思います。次の20年も、精一杯やっていきます。よろしくお願いします。  

柏井万作

20年前、スマートフォンもSNSもYouTubeもない時代のインターネットはなかなかに孤独で、記事を出してもなしのつぶてが当たり前。「反響求ム!」なんてバナーを貼ったこともありました(笑)。それからしばらくは、毎年毎年、来年もメディアを続けられるようにとみんなで必死に記事をつくり、営業をして、失敗も挫折も数え切れないほど経験しました。それでも絶対にこの場所を守りたかったのは、書く人、撮る人、しゃべる人、読む人、編む人ーー大勢の方々が、時には人生を左右するくらいの情熱を、この場所に注いでくださったからでした。下手くそでも本気でぶつかったら、本気を返してくださる人たちがいて、救われてきたんです。このインディペンデントなWebメディアの「20年」は、そんなみなさんがつむいできた歴史であり文化だと思っています。感謝をお伝えするとともに、願わくば関わってくださったみなさんが、応援してくださったみなさんが、誇らしい気持ちでいてくれますように。これからも、どうぞよろしくお願い致します!  

加藤修吾

WebメディアのCINRA.NETがローンチした翌年から「CINRA MAGAZINE」というCDマガジンもつくっていました。そこには、私が書いた、誰かのモノマネのような文章が載っていました。その頃から、杉浦さんも柏井さんもいまより全然ぼんやりとではありましたけど、いまと同じ目標を目指してました。だからこそ、自分のこんな文章が載っている場所じゃ絶対ダメだって思ったのを覚えています。それから、16年間二人とは全く違う道を歩んできて、4年前にまたCINRAにジョインすることができました。当時と同じ情熱で、当時よりもたくましく歩んでいるこのメディアを私はとても誇りに思っています。もっともっといいメディアに、もっともっと多くの人をインスパイアしていけるように、できるだけ多くの人と歩んでいきます! これからも厳しい目で応援してもらえると嬉しいです!

▲会社の初代オフィス・幡ヶ谷の雑居ビルにて、メディアCINRAは誕生しました

【メディアデザインの遍歴】

「CINRA.NET」は、当時の杉浦、柏井などと同世代のアーティスト作品を紹介する場としてローンチしました(写真1)。それと同時に「CINRA MAGAZINE」というCD-Rを無料配布(写真2)。パソコンにCD-Rを取り込むとWebサイトが立ち上がり、編集部のつくったインタビュー記事が読めるという仕組みでした。その後、2008年に「CINRA.NET」と「CINRA MAGAZINE」が統合して、MAGAZINEは終了へ。

それからWebメディアとして20年で大小5つのリニューアルを行なっています(写真3)。2007年ごろからはニュースを全面に出したデザインに変容。2006年にデザイナーとして井手聡太が入社し、長らくメディアのデザインを担いました。そんな井手からも、メディアデザインの遍歴とともに振り返ります。

(写真1)「CINRA.NET」のローンチ当初のデザイン
(写真2)2008年まで制作していた「CINRA MAGAZINE」。現物を持っている人は数少なく、CINRA史上でもレアアイテムの一つ
(写真3)左から、2006年当時、2008年当時、2011年当時のデザイン

 井手聡太

並べてみると「インターネットの軌跡」の教科書のようですね。当時は「ネットで長文を読む」といういま当たり前のことが前提ではなく、テキストに合わせたデザイン演出など試行錯誤に取り組んでいました。また、いまよりも文化芸術というものが高尚な存在のなか、親しみやすいキャラクターを登場させたり「どう見ていただくきっかけをつけれるか」を思いついたまま重ねた結果、滲み出る野暮ったさも個性になっていたと思います。各記事でフォトグラファーの方々がこだわった写真表現の充実もメディアの成長と合わせて加速していき、さまざまなクリエーターがメディアデザインを盛り上げていったと感じています。  

【CINRA編集部の遍歴】

メディアが発信する新たな企画・記事の始まりは、いつの時代も「編集者の頭のなか」から生まれています。アイデアや企画を編集会議に持ち寄ったり、編集長と議論したり……そんなふうに記事がつくられる場が「編集部」です。立ち上げ当初の編集部は、柏井を含めた2名の編集者で切磋琢磨していたといいます。CINRAの特徴は、編集業務の未経験者も多く採用してきたこと。重視したのは、カルチャーへの探究心と情熱です。

「良い記事・企画を読者に届けたい」ーーあくなき探究心は、深夜の作業に及ぶこともしばしば。そんな汗と涙と情熱の詰まったCINRAのオフィス / 編集部の歴史も少しだけお届けします。

▲幡ヶ谷のビルから、渋谷区神宮前に移転した2010年ごろ。同時期に設立したシフトブレインとシェアオフィスをしていました
▲2012年ごろ。恵比寿のオフィス風景。まだ人数も少なく編集者と他メンバーのデスクが一緒に並んでいたとき
▲2014年12月から渋谷・道玄坂へ。オフィスの会議室(写真)では、編集会議やインタビュー取材がよく行われていました ※現在はオフィスを撤退し、編集者含め全社員がリモートで働いています

【新旧編集長 対談インタビュー】

そんな編集部から、長年編集長を務めた柏井と、現編集長の生田綾による対談インタビューも本日公開。「儲からないメディア」と言われていた立ち上げ当時の奮闘や、2021年にソーシャル×カルチャーのコンセプトでリニューアルしてからの新たな挑戦などを語り合いました。

(柏井)当時のCINRA.NET編集部にも自分が好きな作品に救われた経験を持つ人がたくさんいました。ぼくの場合はそれが音楽で、アーティストに恩返しをしたいという思いがあった。それもメディアをやる原動力の一つになっていましたね。

(生田)世の中が本当に良くなっているかなんて測れるものじゃないけど、それでも誰かの救いになったり、必要とされるメディアであり続けたい。

※インタビューより抜粋

20年目を迎えたCINRAの新旧編集長柏井万作・生田綾がメディア談義。「カルチャーは心の豊かさをつくる」
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【CINRAメディアによる20thアニバーサリーコンテンツ】

CINRAメディアでは、20年間の想いをまとめた記事を本日公開いたしました。多くのアーティストの内に秘めた想いや、エネルギーを言語化して世の中に発信してきたCINRA。20年の歴史から厳選したコンテンツ記事の紹介や、これからの自分たちのありたい姿などをまとめたステートメントなど、ぜひご覧ください。

「CINRA」メディア、発足から20年に寄せて
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【20th特集企画『Crossing??』がスタート】

※2023年5月22日更新

過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか、あらゆる表現者たちの声を通して考えたい。そんな想いを抱きながら編集者が企画立案した特集ページ「Crossing??」が誕生しました。今後も記事を更新していきます。

特集ページ「Crossing??」 

これからもCINRAメディアをどうぞよろしくお願い致します。

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