まるで遠距離恋愛! Webディレクターが語る、地方のブランドサイト・観光サイトの制作ポリシー

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こんにちは。4月に入社した、ディレクターの薄井です。

CINRAには自社メディアを運営するメディア事業部と、受託でWebサイトなどを制作する「クリエイティブ事業部」が存在します。わたしはこのクリエイティブ事業部所属で、駆け出しディレクターとして日々業務に向かっています。

最近気づいたのは、「日本全国飛び回っている先輩が多いなあ……」ということ。ふと席を見渡すと、ディレクターのほとんどが地方へ出張中ということも! というわけで今回は、岡山県のWebメディア『日刊Webタウン情報おかやま』や、岡山県の老舗和菓子屋・廣榮堂様の採用サイトなど、いくつもの「地方のお仕事」を担当してきたディレクターの伊藤に、疑問をぶつけてみました。

地方にいてWebサイトの制作を考えている方や、観光系のサイト制作に興味のある方にもぜひ知っていただきたいポイントがありましたので、参考にしていただければと思います!

地方のWebサイト制作のために、CINRAができること

——最近、CINRAでは地方のサイトや観光系のメディアなど、東京だけではなく地方の方々とお仕事をする機会が増えています。これにはどんな要因が考えられますか?

伊藤:まずは、地方から日本全国や世界に情報発信をしていきたいというニーズが全国的に高まっていることが挙げられます。また、CINRAの姿勢としても、Web主体の会社ではあるけれど、Web上だけではないリアルな場所での出会いを大切にしたいという思いがあるので、地方や海外に足を伸ばすことはいとわないというか、むしろ自分たちから地方へ飛び込んでいきたいという傾向があるんです。世間的なニーズと、そういったCINRAの姿勢が合致して、地方のみなさんと多くのお仕事を共に進められているのかな、と思います。

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——地方にある企業ならば、東京の企業よりも地元の制作会社と仕事をした方が効率も良いような気もしますが?

伊藤:東京は最新の技術をキャッチしやすいですし、それを実際にWebサイト制作に活かしていること、それから『HereNow』など自社メディアを運営してきたことから情報発信に知見があることが大きいかもしれません。特に後者に関しては、地方に関わらず情報発信の経験があまりない企業や自治体が多いので、よくご相談をいただきます。

自社メディアを運営するCINRAとしては、サイトを制作するだけでなく、ブランディングを踏まえた情報発信の方法や、公開後も発信し続けられる運用体制作りにまで踏み込んだ、「線」でのサポートができるかな、と思っています。東京の会社に頼んで、いつまでも運用費を払い続けて……というよりも、自分たちでサイトを運営していただきやすい環境を作り、定期的に情報発信をし続けられることが大切だと思うので。

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現地の方々のリアルな声から本質的な課題を発見する

——では、ディレクターとして現場に立つ伊藤さんが、実際に地方の方々とお仕事をするときに心がけていることはなんでしょう?

伊藤:Webサイト制作に入る前の調査とコミュニケーションを、とにかく密に行うことです。現地に行く前には、その地方出身の友人に会ってみたり……。その地域やクライアントに関する仮説を立て、現地で検証することもありますね。東京にいる人間の想像ではなく、現地の人たちのリアルな声が大切ですから。また、クライアントが自分たちの地域や会社をどのように思っているかの認識は必ず合わせるようにしています。

——岡山県の老舗和菓子屋・廣榮堂さんの採用サイトを制作する時はいかがでしたか?

伊藤:何度も会社にお邪魔して、ときには工場案内をしてもらい、会社の歴史を教えていただきました。そのなかでみえた素材のこだわりや、派手なことや強いアピールはしないけれど、さらりと伝わる実直なものづくりの心や空気感をサイトにも反映しています。

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廣榮堂 採用サイト』では、160年の伝統を伝えながら、社員インタビューでは常に挑戦をしつづける同社のリアルな姿を紹介している。

伊藤:実は廣榮堂さんも、当初の予定ではベンチャー思考の意欲的な学生に訴求するサイトを作りたいと考えていました。しかし、何度も会って話すうちに、意欲的といっても、いわゆる「意識高い系」でなく、地域活性や歴史も理解した上で実直に頑張れる人が本当のターゲットではないか、と思うようになりました。そうしたなかで、ターゲットの参考に、「丁寧な暮らし」を感じる雑誌をいくつか実際にお見せしたところ、「これがお洒落なの? こっちではこんな暮らしは普通だよ」という反応が返ってきまして……。それにわたしは衝撃を受けたんです。

——伊藤さんが「新しい」と考えて提案したことは、廣榮堂のみなさんにとってはすでに「当たり前」だったんですね?

伊藤:そうなんです。都市部の人を地方に呼ぶには、派手なものや都会的なものが必要と思いがちですが、実のところ都市にいる人たちは、地方の「当たり前」に価値を感じている。そういう本質的な魅力を、調査やコミュニケーションから引き出していくことはとても重要だと思います。

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地方と東京、遠距離恋愛的サイト制作のススメ

——そこまで密なコミュニケーションをとろうとすると、やっぱり気になるのは距離感なのですが、地方と東京の距離という壁を目の前に、伊藤さんはどんな工夫をしていますか?

伊藤:実は、地方のお仕事のほうがわたしは結構進めやすいな、と思っています。いつでも会議ができる距離にいると、「じゃあ持ち帰ります」となってしまうことが少なくないのですが、会える時間が決まっていると、それぞれが自分の役割を整理して、次の会議までに進めてこなければという意識が強くなるので、わたしの場合、距離の遠さは逆に強みになることが多いんです。

——それはもう、遠距離恋愛ですね!

伊藤:まさにそういう感じです。地方のお仕事が走り出すと、次に会えるタイミングで向こうの喜ぶ顔が見たい! と思いながら仕事をしています。とはいえ、普段のコミュニケーションも大切にしたいので、主にメールや電話ですが、顔が見えていた方が伝わると判断したときにはSkypeも駆使して連絡をとるようにしています。

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——事前の準備はもちろん、実際にお仕事が始まったときのコミュニケーションも重要ですよね。『日刊Webタウン情報おかやま』の場合、制作時にはどんな動き方をしましたか?

伊藤:このお仕事は、岡山県のタウン情報誌『月刊タウン情報おかやま』のWeb版である『日刊Webタウン情報おかやま』のサイトリニューアルをする、というものでした。先方のご担当者がとても意欲的な方で、コンセプトや仕様なども整理されていました。その気持ちに応えようと、メディアサイトとしての役割のなかに「今日何する? 週末どこ行く? あなたの『おでかけ』をハッピーに」というコンセプトをどう反映するか、もともとの雑誌の雰囲気をどうやって活かすか、という点に注力しました。

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既存の雑誌のロゴを活かしたWebサイトロゴを作成。シンプルでありつつカラフルで動きのあるアイコンは、おでかけのわくわく感をイメージさせる。

また、雑誌の世界で活躍する『月刊タウン情報おかやま』のみなさんに対して、自社でWebメディアを運営するCINRAもリスペクトがありましたし、先方も「雑誌メインだったけれど、これからはWebにも力を入れていきたい」という気持ちでCINRAに対して期待を込めてくれたように思います。そういった意味では、お互いにお互いを尊敬しながら協力できる「チーム」として動くことができました。

地方の人びとの「純粋な愛情」を多くの人へ伝えていきたい

——クライアント・制作会社の垣根を超えてチームとして成り立つことは、Webサイト制作を成功させる大きな要因かもしれません。

伊藤:そうですね。CINRAとしても、Webサイト制作という「点」だけでなく、ブランディングという根幹から運用体制という未来まで、「線」として関わっていきたいと思っているので。そして、クライアントのみなさんとしっかりとした関係性を編んでいくことで、いつかは「線」だけでなく、その地域全体を盛り上げていけるようなお仕事をできるといいな、と思います。

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——点から線、線から地域全体という「円」へ。わくわくしてきました! 最後に、地方のサイト・観光系メディアを多く制作するCINRAの一社員として、伊藤さんは今後、地方とどのような繋がり方・関係性を築いていきたいですか?

伊藤:わたしがちょっと「惚れっぽい」っていうのはあるかもしれないんですけど(笑)、地方に足を伸ばすと、こんなにいい人がいて、こんなおいしいものがあって、なんて素敵なんだろう! という感動によく出会います。そういう地元の人たちの、住んでいる地域へのまなざしや自分の会社への姿勢には、言い方が難しいのですが、「純粋な愛情」みたいなものを感じることがあって……。

東京から来たわたしたちに、「せっかく来たんだから!」とその人自身が本当に良いと思っているものをどこか誇らしげにおすすめしてくださる。そんな仕事を飛び越えたところにある「純粋な愛情」みたいなものに、わたし自身もっといろんな地域で触れたいと思っています。CINRAとしても、Webを使って地方の方々のそうした感情や隠れている「誇り」に触れられる場を作り、もっと多くの人に伝えていきたいです!

——ありがとうございました!

外から見える魅力と、内側から発信して行きたい情報がかみ合ったときに、Webサイトは成功に向かい始めるのかもしれません。先輩ディレクターの伊藤が、楽しそうに地方の方々とのWeb制作について語る姿を見ながら、わたしも東京と地方のそれぞれの強みを活かして、ユーザーに長く愛されるWebサイトを作りたいと感じました。

ここで登場したサイトを紹介しているCINRAの制作実績はこちら

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