CINRA.NET編集者・佐々木が「読まれる記事」をつくるために心がけている10のこと

こんにちは!広報の星です。

CINRAでは、自社メディアやクライアントさまのオウンドメディアなど、毎日インタビュー記事を何本も作っています。1本の記事には、クライアントさんやインタビュイー(インタビューされる人)はもちろん、ライターさん、カメラマンさんなど、関わる方がたくさん。今回は、『CINRA.NET』で過去何百本と記事をつくってきた編集者の佐々木に、記事を作るときのポイントについて聞いてみました。

私も日々こうしてブログなどを書く中で使えそうなコツがいっぱいありました。編集者の方だけでなく、広報の方なども参考にしていただけたら嬉しいです!

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1.企画は、部外者でも興味が持てる切り口で

『CINRA.NET』は、いろんなジャンルのカルチャーを扱っていて、それぞれの魅力を、これまでに知らなかった人にも届けたいという方針があります。そのため、わかる人だけがわかればよい専門メディアのような編集は行いません。他のジャンルに興味がある読者や、知らない人が読んでも面白いと思ってもらうにはどうしたらいいか? を常に考えています。そのため、専門的で内輪な話だけではなく、どんなモチベーションで活動しているのかといったエモーショナルでヒューマンな話を深堀りしたり、多くの人が共有できる時事ネタや社会問題と接続するなど、興味を持って読んでもらうための「きっかけ」を考えます。

2.クライアントと企画の調整がうまくいかないときは、数字で示す!

記事広告を制作する場合、クライアントから提案された企画が、あまり読者には読まれないだろうと想像がつくときや、それに対して別の企画を提案するときなど、両者の間に齟齬が発生することってありますよね。こういうときに諦めて、クライアントの意向を優先してしまうと、結局誰にとっても喜ばれない記事が生まれてしまいます。こういうときは、想いや情熱だけでなく、数字で根拠を示すことが必要です。

『CINRA.NET』編集部では、毎週「アクセス会議」を行なっていて、1つ1つの記事のPVや反響がどうだったのかということをすべて振り返っています。そのおかげで、いまどういう記事が読まれているのかという傾向は把握しているため、企画段階からその記事がちゃんと読まれるかは大体予想がつきます。たとえ企画の方向性がクライアントとぶつかってしまっても、過去記事のPV数やSNSの反応をお見せながら説明すると納得していただけることが多いです。

3.苦手意識がある分野の取材ほど、下調べはきっちりと

インタビューの場を成功させるために、下調べはとても大切です。当たり前のことですが、自分やライターさんがあまり得意ではない分野の取材をする場合には、下調べはさらに時間をかけるようにしています。最終的に記事のクオリティーの責任を負うのは編集者の仕事ですから、事前にリスクや不安が感じられる場合は、インターネットだけでなく、図書館に通うなどして、より丁寧に調べます。

4.思い込みで走らず、とにかく共有

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取材内容に関しては、ライターさんとの事前共有ももちろんですが、取材対象者との事前の共有もとても大事です。事前に質問事項や方向性を共有しますが、忙しい方も多く、きちんと伝わっていないことも多々あるので、どんなことを聞きたいか、話してほしいのかは、必ず取材前にもおさらいします。読者層はこういう感じで、専門外の人たちにも届けたいのであまり内輪な会話にしたくないとか、作品以外のことも聞かせてもらって、6000〜8000文字ほどのインタビュー記事にしたいので、少し長いですけど1時間半くらい時間をいただきますね、とか。

5.インタビューに慣れていない方への取材は長めに時間を取る

取材対象がインタビューに慣れていない方の場合は、いろんな角度から話をうかがえるように、少し長めに取材時間を取っておきます。そのうえで、リラックスして話してもらうために、同世代の方をインタビュアーに選んだり、「編集はいくらでもできるので、雑談みたいに話してもらって大丈夫です」と伝えたり、こちらもリラックスしてピンと張った空気をほどいたり……。取材対象の方が「もっとこんなことを話したかった」と後で後悔しないようにしたいですし、こちらもたくさん魅力を引き出していきたいので、コミュニケーションには特に気をつけます。

6.白紙のページを埋めるように取材をする

インタビューは、基本的に事前に考えた流れに沿って取材を進めていきます。後の編集で構成を変えることもできますが、取材の流れをそのまま活かせたほうがインタビュアーもインタビュイーもやりやすいですし、構成もいくらか楽になります。そのため、一番はじめにキャッチーでつかみのある話からうかがって、込み入った話ほど最後に聞いていくことが多いです。

また、取材中は、記事の白紙ページを頭の中にイメージしておいて、インタビューを進めながら今の話はツカミだなとか、オチの話にできそうだなとか、白紙ページを埋めていくようにしています。そうすることで、想定外の話で盛り上がったり、話が散らかったり、時間制限で質問が限られてしまったりしたときに、最善の選択肢をとれるようにしています。

7.スケジュールの進行はがっちりと

全体のスケジュール進行が円滑に進みそうか、マネージメントするのも編集者の役目。『CINRA.NET』では、毎日特集記事を3本前後掲載していて、それが1年中続くので、編集部全体でかなりの本数の記事が同時に進行しています。そのため、たとえばライターさんからの原稿が締め切りを過ぎて届くと自分が編集作業をする時間や編集長チェックの時間も大幅にずれこんでしまい、記事のクオリティにも関わってくるので、スケジューリングはとても大切です。

8.Webはタイトルと写真が命

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これはどのウェブメディアもそうですが、『CINRA.NET』も記事タイトルについては、特に気を使っています。どれだけ内容が面白い記事であっても、大きな流入元がSNSの場合、タイトルと写真しか表示されませんので1〜2時間かけてタイトルを試行錯誤することも多いです。また、CINRA.NETではタイトルは28文字以内にしています。これは、SEO対策の1つで、検索したときに全文を表示するためには約28文字までしか表示されないためです。

9.興味の外にあるものを意識的に見る

日常的な心がけとしては、編集力を上げたり引き出しを増やすために、なるべく色んなところに足を運ぶようにしています。特に、自分の興味の外にあるものを意識的に見るようにしていますね。最近は、テレビをよく見るようにしています。世の中の大きな流れを知っておきたいということと、テレビというメディアの視聴者とのコミュニケーション方法ってめちゃくちゃキャッチーですから、そういう手法を知るためにもとても勉強になります。

10.自分の専門分野を作りながらそれを解体していく

前項とは真逆のことですが、専門分野の知識を深めていくことも大切です。僕の場合だとアートが得意分野になるのですが、アートの歴史や文脈を知っているからこそ見えるディープな魅力があります。その中に埋もれている、キャッチーな要素や、広く共感できそうなポイントにクローズアップして読者に伝わる形に翻訳する。そういう編集が、「自分にしかつくれない記事」を生み出すのだと思います。クライアントに「この編集者は、ただわかりやすくするだけじゃなく、ちゃんと深く理解してくれているんだな」と安心していただくのも大事です。得意分野を作ってそれに頼りきりになるのではなく、あえて解体して翻訳することがまさに「編集」なのだと思います。

 

—CINRAでは、現在編集者の募集をしています。
「インターネット」と「言葉」の世界を究めたい! という皆様からのご応募お待ちしております!

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